ヴィンテージランタンの楽しみのひとつが、刻印が語る歴史です。FUERHAND(フュアハンド)の名機『175 Super Baby』を例に、「カールスルーエ波線」と呼ばれる刻印の意味をご紹介します。
タンクにエンボス加工された K1491/1 という文字と、その上の波線——これが「カールスルーエ波線」です。ドイツのカールスルーエ研究所で認定を受けた個体だけに入る刻印です。
では何のための認定か。時は1950年代、第二次世界大戦後でまだ復興途上のドイツ。信号などの公共インフラが十分に機能していなかった頃には、FUERHANDのランタンが公共機関の信号灯などに使われることがありました。そこで安全性などの各種チェックを通過し、公共機関での使用が認可された個体に表示されたのが、この波線なのです。
手元のランタンにこの刻印があれば、それは時代の役目を担った証。歴史ごと愛でられるのがヴィンテージの醍醐味です。
(出典:旧ブログ「カールスルーエってなんだ?」2024/5/29 を再編集)